日本史でたどるニッポン

本日ご紹介するのは「日本史でたどるニッポン/本郷和人著/ちくまフリマー新書」
 この本は、日本が今の日本になるまでを知ることができるわかりやすい一冊。

 まず、日本の始まりは西国型国家で大和朝廷のころ、西は宮崎あたり、東は大和(今の奈良県)までがほぼ国の境で、いまの鹿児島には隼人と呼ばれる人たちが住んでいたという。大陸との玄関口はいまの博多で瀬戸内海から境(大坂)から京都・奈良と内陸に入っていく。つまり外敵からもっとも遠い場所に朝廷を作ったことになる。

 そして関東は関の東と表すとおり、都を守るためにいまの福井・大和と鈴鹿に関を作り、関より東だから関東となった。関の向こうは鄙(ひな)と呼ばれる田舎で、関西と呼ばれるようになったのは明治からだそうだ。
 1159年に起きた平治の乱で平清盛に破れた源氏側の当時13歳の源頼朝が伊豆に追放されたのも、それほどまでに田舎だったということ。

 都から見たら治外法権の関東で力を付けた源頼朝は平家を倒し、鎌倉幕府を開く。つまりここで初めて東国型国家ができた。一方、大陸からはさらに遠くなるので、貿易は盛んにならず、武士の質実剛健・質素倹約の精神が生まれたらしい。

 次に室町幕府ができるとまた西国型国家に戻り、戦国時代を経て江戸幕府ができるとまた東国型国家になり、最終的に明治維新により列強の植民地にならないよう国の境を明確にして、今の形の国家となったと見るべきだろうと著者はいう。

 そして著者は明治から戦前にかけて日本は秀吉と同じ間違いを犯したと主張する。それは東アジアとの向き合い方を間違えたこと。結果、太平洋戦争で300万人以上の日本人がなくなり、そこから何が学べるのか検証しなければいけないという。

 更に663年に朝鮮半島で起きた「白村江の戦」に破れて、朝鮮半島の利権をすべて失い、中大兄皇子(後の天智天皇)は、天皇を中心とした中央集権国家を目指し、天武天皇・持統天皇と続き、律令国家につながっていく。これが日本で最初に起きた「外圧」による改革で、これ以降は黒船がやってくるまではモンゴルが侵略を試みた1274年と1281年の「元こう」くらいしかなく、日本は昔から「外圧」がないと改革できない国だと著者はいう。

 四方を海に囲まれ外圧がないから平城京も平安京にも外壁がなく、列島には四季があり気温は温暖で、自給自足で暮らしていけた土地柄だから、まったりと国風文化が花開いたともいえるそうだ。

 ボクは日本の成り立ちにとても興味があって、そういう意味でこの本はとてもわかりやすく勉強になった一冊でした。



 なお、コメント欄はあけてありますが、お返事は難しいと思いますので、ご了承くださいませ。

日本史でたどるニッポン (ちくまプリマー新書) - 本郷 和人
日本史でたどるニッポン (ちくまプリマー新書) - 本郷 和人


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この記事へのコメント

2020年06月01日 23:46
お話を伺っていて、とても分かりやすく、
歴史の全体像をイメージすることができました。
歴史の過ちから学ぶ謙虚さを、私たちは
これからも失いたくないものですね。

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