〈昭和シリーズ〉32 父の家庭菜園

 ボクの実家は100坪の土地があり、その割に家は小さかったから、家庭菜園をするには十分な広さがあった。  印象深いのは春に種をまくエンドウ豆と夏にまく大根。収穫時期になると朝自分でサヤエンドウを摘んできて、それを味噌汁に入れてもらうのが好きだった。いまにして思えばとれたての野菜を入れた朝食ってぜいたくだよね。  秋にとれる大根は葉も…
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出入口

 師曰く  出入口というのは出口が先、入るのはあと。だから出入口という。入出口とは言わない。  お金は使うのが先、入るのはあと。先にお金を切れる人にお金は入ってくる。溜め込んでも意味がない。お金を使うから経済が回りお金が循環する。巡りめぐってやがて自分のところに戻ってくる。  同じように何か欲しいものがあったら、先に捨てる。器を空…
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〈昭和シリーズ〉31 有珠山噴火

 あれは小6の夏休み、今年も3家族合同で有珠海水浴場に キャンプに行く計画で朝から父の友人の車に荷物を積み込み、もうすぐ出発だというときに大人のひとりが言った。 「有珠山が噴火したらしいぞ」  それは1977年(昭和52年)8月7日、朝9時過ぎの出来事。ちなみに我が町から有珠山までは直線で55kmぐらいの距離があるけど、その名のとお…
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車のキズ

 ひと昔前は車に付いた小さなキズでも気にしてた。いまは「あ、キズが付いてるな」と事実を確認するだけ。車のキズを見てもボクは傷つかない。昔よりも車を大事にしなくなったわけではない。子どもたちも大きくなり、週末は時間が取れるようになったから、最近はちゃんと手洗い洗車してるし、車のキズも専用の研磨剤とコーティング剤で目立たなくなるようケアして…
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〈昭和シリーズ〉30 海辺でキャンプ

 夏休みの海辺のキャンプは有珠海水浴場が多かった。キャンプ当日、子どもらはすぐに海で遊び、からだが冷えると焚き火にあたる。北海道の海は冷たくて、長く浸かっていると唇が紫色になってくる。母から「一度あがんなさい」と声をかけられ、そこで初めて自分の体が冷えていることに気づく。ひどいときには歯を震わせながら砂浜にあがるくらいだった。  昼は…
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小さな楽しみがあれば

 日々、小さな楽しみがあれば生きることをそれなりに楽しめると思うのですよ。例えば今日のお昼にコンビニで売ってる新作のプチスイーツを食べようとか、家に帰ったら冷蔵庫に入ってるシュークリームを食べようとかね。  家庭菜園を続けてると種を蒔いたら芽が出る楽しみ、花が咲く楽しみ、実がなる楽しみ、収穫する楽しみ、食べる楽しみと季節ごとに小さな楽…
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〈昭和シリーズ〉29 手作り懐中電灯

 あの頃、「学習」と「科学」という学年ごとに分かれた2つの月刊誌があり、ボクはもっぱら「科学」の方が好きだった。そこでは夏が近づくと懐中電灯を手作りしようという特集が組まれ、イラスト入りで作り方が載っていて、必要な部品は付録に付いていたと思う。それができたら次の年はプラモデル屋さんで銅線、豆電球やスイッチ等を買ってきて、建築中の家か…
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がんばれ!労働組合

 毎日のようにいろんな物の値上げがニュースになっているのを目にするよね。原因は原油高騰だったり、輸入物の値上がりだったり円安だったりする。けれども、企業物価指数に比べると消費者物価指数の上がり方は鈍い。ということはその差額は企業が負担していることになる。ボクも民間企業に勤めているからよくわかるけど、原材料やエネルギー価格の引き上げは受け…
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〈昭和シリーズ〉28 西城秀樹とパンタロン

 ボクがテレビで最初に夢中になったのはコント55号だった。舞台を飛び回る欽ちゃんとそれに必死についていく二郎さんを見てはゲラゲラ笑ってた。不確かな記憶だけど、北海道では土曜日の夕方に放送してたと思う。  テレビに映る女性で最初に好きになった人は由紀さおりさんだった。歌声も容姿もとにかく大好きで彼女が出る番組はかかさずに見てた。そして最…
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グリフィンの祈り

―「グリフィンの祈り」(Griffin)― 大きなことを成し遂げるために、力を与えて欲しいと神に求めたのに 謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった。 偉大なことができるように健康を求めたのに より良きことをするようにと病気を賜った。 幸せになろうと富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった。 世の人々の賞賛を得よう…
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