女ひとり、イスラム旅/常見藤代著/朝日新聞出版
前記事ではたくさんの気持ち玉やコメントをいただき、ありがとうございました。
おひとりおひとりにお返事ができず、ごめんなさい。
ウォーキングと昼食の量は、毎日体と相談しながら無理なく続けていますので、ご心配なく。
チェニジアの街に出て、歌いながら歩いている結婚式の集団を沿道から見ていたら、いつの間にか女性たちに囲まれて、
「どこからきたの?」
などと質問責めにあい、5分後には、
「これから一緒に家に来て、結婚式に参加しなさいよ」
「夜は家に泊まるのよ」
と言われ、ホントにいいのかなあと思いながらもついて行ったり。
エジプトではさっき出会った人の家に呼ばれて、
「エジプトには『パンと塩』って、言葉があるんだ。一緒に食事をした人とは、心が強く結ばれるってことさ」
それは日本語の「同じ釜の飯を食った仲」といったところか。エジプト人もなかなか良いことを言うなあ。なんてことを感じたりする著者。
今、話題の『イスラム』という言葉。
そもそもイスラムとは、イスラム教とは何だろう?
長く疑問に持ちながらも、ボクは何も知ろうとはしませんでした。
そして日本人の多くが、イスラムと言う言葉と『過激派』という言葉がごっちゃになって、イスラム圏は怖いというイメージがくっついているのかもしれません。
この本はイスラムの教えを大事にし、見知らぬ異国の女性をとても大事にしてくれる中東の国々で本当のお話。
イスラムの教えとは例えば、
「親を大切にすること」
「貧しい人は助けること」
であり、人々は貧しい人を助けると死後天国に行けるチャンスが増えると信じています。だから一文無しでも誰かが食べ物をごちそうしてくれるなんてことは、特に珍しいことではないらしいです。
著者はイスラム圏に暮らす普通の人々の日常生活に魅せられ、幾度となく彼の地を訪れています。彼女曰く、イスラムの教えを守って暮らしている国での女ひとり旅はとても安全で、一度も危険な目にあったことはない、と言います。
そしてさっき出会ったばかりの家族と一緒にピクニックにでかけたり、別の国では一緒にお風呂に入ったりもしています。もちろん彼女にはまったくお金を払わせず、手作りのクッキーまでお土産に持たせてくれるほど。
日本で災害などがあると「日本人は親切で礼儀正しい」と耳にしますが、見ず知らずの外国人女性を自分の家に招いたり、ホテルの場所を聞くと自分の家に泊まっていけと言われたりするのを読むと、彼らの方がもっと親切ではないか、と感じたボク。
それも「女性はか弱き宝物のような存在」というイスラムの教えのおかげだそう。
ボクはこの本を読んで、イスラムの教えに興味を持ちました。
日本でニュースになる『国』とはまったく異なる、人にやさしいイスラム圏に生きる人々の暮らしがここにあります。
おすすめの一冊。
<今日の一言>
良い本は、知らない国々にも連れて行ってくれるのだなあ。

おひとりおひとりにお返事ができず、ごめんなさい。
ウォーキングと昼食の量は、毎日体と相談しながら無理なく続けていますので、ご心配なく。
チェニジアの街に出て、歌いながら歩いている結婚式の集団を沿道から見ていたら、いつの間にか女性たちに囲まれて、
「どこからきたの?」
などと質問責めにあい、5分後には、
「これから一緒に家に来て、結婚式に参加しなさいよ」
「夜は家に泊まるのよ」
と言われ、ホントにいいのかなあと思いながらもついて行ったり。
エジプトではさっき出会った人の家に呼ばれて、
「エジプトには『パンと塩』って、言葉があるんだ。一緒に食事をした人とは、心が強く結ばれるってことさ」
それは日本語の「同じ釜の飯を食った仲」といったところか。エジプト人もなかなか良いことを言うなあ。なんてことを感じたりする著者。
今、話題の『イスラム』という言葉。
そもそもイスラムとは、イスラム教とは何だろう?
長く疑問に持ちながらも、ボクは何も知ろうとはしませんでした。
そして日本人の多くが、イスラムと言う言葉と『過激派』という言葉がごっちゃになって、イスラム圏は怖いというイメージがくっついているのかもしれません。
この本はイスラムの教えを大事にし、見知らぬ異国の女性をとても大事にしてくれる中東の国々で本当のお話。
イスラムの教えとは例えば、
「親を大切にすること」
「貧しい人は助けること」
であり、人々は貧しい人を助けると死後天国に行けるチャンスが増えると信じています。だから一文無しでも誰かが食べ物をごちそうしてくれるなんてことは、特に珍しいことではないらしいです。
著者はイスラム圏に暮らす普通の人々の日常生活に魅せられ、幾度となく彼の地を訪れています。彼女曰く、イスラムの教えを守って暮らしている国での女ひとり旅はとても安全で、一度も危険な目にあったことはない、と言います。
そしてさっき出会ったばかりの家族と一緒にピクニックにでかけたり、別の国では一緒にお風呂に入ったりもしています。もちろん彼女にはまったくお金を払わせず、手作りのクッキーまでお土産に持たせてくれるほど。
日本で災害などがあると「日本人は親切で礼儀正しい」と耳にしますが、見ず知らずの外国人女性を自分の家に招いたり、ホテルの場所を聞くと自分の家に泊まっていけと言われたりするのを読むと、彼らの方がもっと親切ではないか、と感じたボク。
それも「女性はか弱き宝物のような存在」というイスラムの教えのおかげだそう。
ボクはこの本を読んで、イスラムの教えに興味を持ちました。
日本でニュースになる『国』とはまったく異なる、人にやさしいイスラム圏に生きる人々の暮らしがここにあります。
おすすめの一冊。
<今日の一言>
良い本は、知らない国々にも連れて行ってくれるのだなあ。

この記事へのコメント
イスラムの教えの中に「親を大切にすること」「貧しい人は助けること」があるのですね。
本当にイスラム教が過激派によって誤解されていることが多いのでしょうね。
神さまが人を殺していいと教えるはずはないと思っていても、イスラム教イコール怖いと思う世の中になっています。
良い本に出会えるのも幸せですね>
イスラムの教えと「イスラム国」は全然別物です。同じ言葉で誤解されることが多いのが残念です。イスラム圏の国へ行って体験した経験が書かれている本なんですね。
イスラムの教えを知ることは大事ですね。テロ集団とイコールではないことを認識すべきですね。良い本に出会えるのは素敵ですね。
あれ?
コメントが入ってない。。。
今回のイスラム国のせいで、
イスラム自体が大きな誤解を受けますね。
コーラン、読んだ事ないですが、
一度読んでみたいです。
イスラム圏を一人自由に旅して、
イスラム社会の人達の生の姿、生の声を伝える。
これこそジャーナリズムの王道だと思います。
怖いような気がしてたけど、実は寅さんの映画のような
庶民的な人々ばかりだったなんて、
実際に行ってみないと分らないですよね。
偏見のない社会を実現するため、
こうした勇敢な方たちの仕事が、
もっともっと高く評価され、尊敬されるように
なるといいと思いました。
全く別物ですね。
ヨーロッパのとある国ではイスラム教のモスクが
襲撃されたと聞きましたが、何が真実で何が偏見である
かを見極める目と心が必要ですね。