キリン解剖記

 本日ご紹介するのは「キリン解剖記/郡司芽久著/なつめ社」です。
 この本は、幼少期からキリン好きだった少女が東京大学に入学し、何頭ものキリンの解剖を通して、8番目の首の骨を発見したお話。

 そもそも哺乳類は人もキリンも頸椎は7つでその数は変わらないのだというから、これだけでも驚きだよね。

 日本ではキリンのご遺体は動物園から献体されるのだけど、大きすぎてそのままでは運べないので、4肢と首は切り離した状態で大学等へ運び込まれる。その場合、首と肋骨が離れた状態から解剖が始まるので、頸椎と肋骨が繋がった状態で解剖することができなかった。

 著者は冷や汗をかきながら数体の解剖を体験するうちにそのことに気づき、次の献体の機会があれば関係者に首を胴体を切り離さずに運ぶよう関係者にお願いをし、そして彼女はついに8番目の骨を見つけ、論文にし世界に認められた。

 あの長い首を使って高いところの木の実を食べる動きと、水面の水を飲むために頭を下げる動きの二つができる可動域の広さは、この8番目の骨があるおかげだという。

 今は国立科学博物館に勤務する著者は、博物館に根付く「3つの無」を大切にしている。それは「無目的」「無制限」「無計画」。今はわからなくてもいずれ誰かが必要とするかもしれない。実際、彼女の元にはクレーン製造会社やロボット分野からの問い合わせがあるそうだから、人生はどう展開するかわからないよね。

 そして著者は今も100年以上前に献体されたキリンの標本を研究に使っているというから、100年前にも同じことを考えていた研究者がいたということだ。好きだなあ、そういう人たち。

 ボクは無計画な人生、きらいじゃない。だって、明日はどうなるかわからないし、計画通りには行かないからこそ人生を楽しめると思ってるから。




キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) - 郡司芽久
キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) - 郡司芽久


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この記事へのコメント

2020年06月24日 17:55
キリンも人間も、首の骨の数が同じ
という話は、大分前に聞きました。
でも、そうじゃ無かったんだ。
首が長くなる進化の過程で、8番目の骨が
出来てたんですね。今まで誰一人
疑わなかった点に、改めて目を向けたのが
素晴らしいと思います。無目的・無制限・無計画。
こういうものに価値を置く人にはシンパシーを覚えます。
2020年06月22日 09:57
こんにちは

キリンの解剖記ですか。
なかなかニッチな内容そうですね。
でも面白そうですね。