夏休みの自由研究 根っこの観察

小学5年生になる長女と今年は植物の根っこの観察をすることにしました。


植物の観察って、その多くは成長記録だけど地面から上にしか着目しないじゃない。


だから根はどのようになっているか、調べてみようという訳。



・・・なんてことはない、父が家庭菜園で苦しめられている雑草たちを利用しようという寸法。



調査1.カタバミ (カタバミ科 カタバミ属)

画像


カタバミは熱帯から温帯に広く分布する多年生草本。庭や畑の雑草としてお馴染みであり、やっかいな植物の1つである。地下部には地上の茎の割には太い根があり、草むしりしてもこの根が残っていてしつこく再生してくる。茎は地上を這い、所々から根を出して広がっていく。葉は柔らかく、シュウ酸を含んでおり、酸っぱい。夜は葉を閉じる、日周運動を行う。葉の色は緑色のものが多いが、緑紫色のものから赤紫色のものまである。緑紫色のものをウスアカカタバミ、赤紫色のものをアカカタバミと区別したこともある。

 花は春から秋まで次々と咲かせ、種子を付けて繁殖する。果実ははじけ、種子を自力で散布する。近寄ってみると結構かわいい花であるが、草取り時の苦労を知っている人には憎らしい花であろう。

 和名は傍食だそうで、葉の一部が欠けているためにだそうで、部分的に食べられたという意味なのであろうか。ハートマークが3つ集まったような葉の形であり、毛虫に食べられてしまったというイメージではない。幾何学的な要素を持った葉の形は、家紋によく使われている。

(岡山理科大学 植物生態研究室(波田研)のホームページより。以下も同様に引用。)



画像


こいつはしつこいねえ。

根こそぎ取るのが難しい。


ヤツが庭の芝生に生えてくると、もういけない。


芝刈り機で一緒に刈るのがやっと。






調査2.オヒシバ  (イネ科 オヒシバ属)


画像




オヒシバは世界の熱帯から暖帯に分布する一年生草本。メヒシバに比べて強健なイメージがあり、オヒシバと呼ばれている。路傍や畑の周辺などの荒れ地に生育しする。踏みつけに強く、茎は根元で株立ちとなり、踏みつけがある場合には斜上する。花は8月から10月に咲き、2~6本の枝に分かれる。枝の下面に小穂が規則正しく並ぶ。葉は強靱で断面はV字型になる。葉と葉鞘の境目は白く肥厚し、丈夫である。葉鞘には白長毛がある。



こいつは水不足にも強く、公園の砂場にも生息する強者。

夏の畑の王者で、油断するとせっかく植えた苗が見えなくなってしまうほどに生い茂る。



画像


その根は親株から地面を這うように茎が伸びて、5~10cm間隔で根を付け子株を作り、夏の終わりには穂が伸びて、放っておくと畑一面に広がる。。


だから親株から除去しないと、畑を覆い尽くすように根が伸びる、畑の天敵。



調査3.スギナ (トクサ科 トクサ属)


画像


スギナは北海道から九州、北半球の暖帯から寒帯にかけて広く分布する夏緑性の多年生シダ植物。生育地は広範であり、湿原の中にも生育するし、乾燥傾向の場所にも生育し、時として畑の害草としてやっかいがられる植物でもある。胞子とともに地下茎でも繁殖し、この写真のように純群落を形成することもある。このような密に生育する場所では胞子嚢穂を形成することは少ない。春に胞子茎をだす。この胞子茎を筆に例え、土筆と書いてツクシと読ませ、食べた経験を持つ方も多いであろう。胞子茎が枯れると、光合成を行う栄養茎が伸びてくる。栄養茎は節で枝分かれし、内部は中空。普通我々が見ているスギナは、実はこの枝分かれした茎であり、葉は退化して節の部分に鞘状となっている。俗に袴(はかま)と読んでいる部分が葉である。

 スギナという和名は、姿をスギの葉に例えたものである。植物体には珪酸をたくさん含んでおり、植物体にふれるとシャリシャリ感がある。スギナの群落を鎌で草刈りすると、すぐに鎌が切れなくなる。同じ属であるトクサも珪酸をたくさん含んでおり、サンドペーパのように研磨する材料として使用した。歯磨きにも利用したという。



画像


こいつの根は、地中深くに潜んでいて、上の写真でさえも途中で切れている。


一本の根から何本も地表に顔を出すから、引っこ抜いても根は温存されている。

だから抜いても抜いてもなくならない。

土が柔らかい季節にできるだけ深く掘って、根こそぎ取れるといいけど、これがなかなか難しい。



調査4.トラノオシダ (チャセンシダ科 チャセンシダ属)


北海道から琉球まで日本全国に分布し、朝鮮・中国・台湾・シベリア東部などに分布する常緑性のシダ。山道の路傍、石垣などに多い。根茎はあまり伸びず、株状に葉を出す。葉は長さ20cm前後であることが多く、小さいものは1回羽状複葉で、大きなものは2回羽状複葉になるので、ちょっとイメージが違ってくる。葉軸の上面は溝になる。



画像


これは日陰や家の軒下に出没する。


こいつの根は長方形で平面上に広がり、硬い。

これも一つの根から複数の芽が出てくるから、引っこ抜いてもまたすぐに出てくる。

けれど地面深くには伸びていないから、シャベルで広く取れば除去は可能かも。



調査5.セイヨウタンポポ (キク科 タンポポ属)


セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物。アカミタンポポが主に地中海沿岸地方に生育するのに比べ、北よりのやや冷涼な地域がもとものとの分布。日本には全国各地に生育しており、現在では最もポピュラーなタンポポになってしまった。都会の荒れ地から郊外の道路沿い、農耕地周辺や放棄畑などにも生育している。

 花は花弁が多く、豪華に見えるので、典型的なものは遠方から見てもセイヨウタンポポであることがわかる。しかし貧弱な個体はアカミタンポポと区別しにくい。種子の色は灰褐色であり、この点が最も確実なアカミタンポポとの区別点である。総苞外片は反り返って、帰化種の特徴を示している。

 セイヨウタンポポもアカミタンポポと同様に、染色体を3セット持っており(3n)、正常な減数分裂ができにくいので単為生殖を行うので他の株と花粉を交換する必要はない。花は春に最も多いものの、秋や初夏にも開花する。形成された種子は夏眠せずに発芽する。



画像


こいつはあの小さな綿毛の種から地面に真っ直ぐ深く伸びていく。


写真の根でも途中で切れてしまっている。


だから一度根付くとしぶとい。


タンポポも公園で見ている分にはかわいいが、家の庭ではそうも言ってられない。






これらの植物について長女と一緒に茎の長さと根の長さを測り、観察記録を付けた。






根を観察すると、地上に見える茎より長かったり、広がったりしているのがわかる。


子どもたちにはパッと見で目に見える事柄だけではなくて、見えないところにも目を向けて欲しいという思いがあって、この自由研究をすすめた。




それでも今回はそこまで思いが至らなくてもいいとボクは思っている。


いつか気づく日が来る。


それまでのんびりと待っていよう。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 35

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

この記事へのコメント

eisuiさんへ koji
2013年08月10日 06:46
eisuiさん
>御家族の微笑ましい記事に何時も癒されています
ありがとうございます。

根っこの研究は目に見えないところにも興味を持ってほしいという、ボクの願いがあります。
どこまで伝わっているのかはわかりませんが、ちょっとずつ理解が深まっていけばいいんじゃないかなあって思ってます。
コメント、ありがとうございました。
2013年08月09日 06:21
kojiさん おはようございます。

御家族の微笑ましい記事に何時も癒されています

夏休みの宿題に根っこの研究
親子交流と植物研究が良いですね
こういう経験を積んで将来への夢も広がるんだと思います
石五郎さんへ koji
2013年08月08日 18:09
石五郎さん
雑草って、ホントたくましいですよね。
あのずうずうしさは見習いたいです(笑)

ボクも家の軒下の雑草たちをなんとかしなきゃ、です。
コメント、ありがとうございました。
gororikuさんへ koji
2013年08月08日 18:06
gororikuさん、
今年は本に載ってないことをやらせてあげたいと思って、畑で思い付きました。

調べるのは難しくないのだけど、まとめるのが大変なんだよね自由研究って。
きっと今日も子どもたちは悪戦苦闘してたと思います。

たくさんコメントをくれて、ありがとうございました。
2013年08月08日 12:10
素晴らしい自由研究ですね~
雑草のようにたくましく
とはいうものの
我家も小さな庭を占領する
雑草をなんとかしないと…
2013年08月06日 21:21
簡単そうで結構奥が深そうですね・・・
でも面白いかも・・・
いい研究できるといいですね
藍上雄さんへ koji
2013年08月04日 18:18
ボクも根菜のことはよく考えます。
大根の種まきをいつにするか、考えどころです。

> なかなか根の問題だけあって奥が深い研究だと思います(笑)。
うまい!
やられました!(^^)!
コメントありがとうございました。
ヤスさんへ koji
2013年08月04日 18:14
> 根っこに着目するとは、斬新な視点ですね。
ありがとうございます。
どうもマニュアルどおりの自由研究をやらせたくなくて、考えていたら畑で思い付きました。

> お嬢様、洞察力の鋭い大人になるんだろうな。
そうなるといいんですが、マイペースちゃんなのでソッと見守ります。
コメントありがとうございました。
2013年08月04日 15:05
 大変な研究ですね。しかし、根っこに着目するなんて…。考えた事も無かったです。普段根っこの事を考えるのは、根菜類の事ぐらいですね。それと同時に、植物の根は、食べる事が出来る物(漢方薬も含めて)も、多いですね。
 なかなか根の問題だけあって奥が深い研究だと思います(笑)。頑張ってください。
2013年08月04日 13:57
根っこに着目するとは、斬新な視点ですね。
お嬢様、洞察力の鋭い大人になるんだろうな。
ちゃるさんへ koji
2013年08月04日 12:51
ちゃるさん
盆踊りの太鼓、お疲れ様でした。

たくさんがんばったら、少しゆっくりして下さいね。

今日は親子で自由研究のまとめに苦しんでま~す。
コメント、ありがとうございました。
2013年08月04日 08:53
こんにちは。
夏休みの自由研究ですか?
親子でいいですね。
家は毎年何をするか迷ったものです。
私は町内の盆踊りで、やぐらの上で太鼓を叩かせてもらっています。
昨日はお大忙しでした。
あんなに叩いたのははじめてかも。。
でもやっぱり気持ちいいです。
拍手も頂いたようで嬉しかったです。
今日も頑張ります。
ブログを読ませていただき、癒されました。
またお邪魔させて下さいね。

この記事へのトラックバック

  • 夏休みの自由研究、氷のじっけん

    Excerpt: 8月上旬の週末、ツマが長女(3年生)に言う。 「夏休みの自由研究、どうするの?おとうさんと相談して決めちゃいなさい」 Weblog: 読むとちょっとホッとするコラム racked: 2013-08-04 07:58
  • 夏休み自由研究 牛乳パックでハガキを作ろう!

    Excerpt: 今年の夏休みは長い。 カレンダーの関係で44日もあるらしい。。。ツマにはながーい夏休み。 Weblog: 読むとちょっとホッとするコラム racked: 2013-08-04 07:59
  • 夏休みの自由研究 幹線道路のゴミ調べ

    Excerpt: 子どもたちが通う小学校では3年生になると自由研究が夏休みの宿題になる。 Weblog: 読むとちょっとホッとするコラム racked: 2013-08-11 18:03
  • 夏休み自由研究 ペットボトルで浄水器作り

    Excerpt: 父:今年の自由研究どうするぅ? 長男(小4):うーん・・・ 父:何かの実験、地理や歴史を調べること、植物とかの観察、去年やってみた身近なものの調査(幹線道路のゴミ拾い)みたいなものの内ならどれがい.. Weblog: 読むとちょっとホッとするコラム racked: 2014-08-20 05:54